ここでは、ご自宅の売却を避けるため、不動産を活用した、ローン融資、資金調達について、お話しをします。

この考え方は、債権債務でご自宅の売却を避ける時以外にも、ごく一般的に、不動産を活用して、事業用途の資金調達や今後のご自身の人生、たとえば、老後の人生設計にも寄与できるものがあると考えています。

最初に頭に浮かぶのは、やはり、住宅ローンですが、それに加え、アプローチを変えた方法として、親族間売買、不動産担保ローン、リースバック、リバースモゲ-ジを取り上げてみます。

それぞれ、目的や手法、用途は、異なりますが、個人の方中心に、場合によっては、事業者の方にも使えるやり方です。

不動産を使った資金の調達は、まだ、このほかにもありますが、まずは、これらからご覧をいただければと思います。

1. 住宅ローンの借換え

  住宅ローンについて、お話をします。

  《おすすめ度 60点》

いまでは、ネット関連で住宅ローンに関する調べものが、どなたでも簡単に出来ます。

事前のリサーチを経た上で、直接、ご自身が金融機関にお申し込みなられれば、それで住宅ローンの借入が成立します。

こうなると、以前と比べ、不動産会社が、お客様と随伴してお申し込みをする、といったことも少なくなりました。

それこそ、住宅ローンと物件販売をセットにでもしていなければ、そのうち、私たちも住宅ローンについては、ご用済みになるかもしれません。

実際、私自身、住宅ローンアドバイザーとしての出番がほとんどなくなりました。

思えば、ご自身で、ご自分の融資能力(借入限度額)を知ることができる良い時代なのかもしれません。

たとえば、このようにです。

 

もちろん、ご要望があれば、私たちは、不動産事業者として、「固定金利」、「変動金利」、「固定期間選択型」の代表的な三つのタイプの金利種類を問わず、どのようなローン融資の借り入れにも対応をさせていただきます。

私どもの住宅ローンのご案内チラシです。

ご参考に、ご利用申込書をお知らせします。

現在では、こうした住宅ローンの融資についてよりも、真逆にはなりますが、住宅ローンのお支払いが厳しい方からのご相談が多くなっています。

ここでは、住宅ローンの融資申請ではなく、すでに借り入れをされている住宅ローンのお支払いが厳しい方に対し、簡単なアドバイスをしてみたいと思います。

住宅ローンに関する見直しについて、いくつか上げてみます。

ご一読の上、ご自身でも、借入先の担当者に相談してみてください。

①金利だけのお支払いで、元金は据え置き

これが出来れば、一番、良いです。

私たちでも、ご案内する実例としては最も多いケースです。

以前、モラトリアム法というものがありました。

1年なら1年。2年なら2年と、予め、猶予期間を設け、この間は、金利だけを払って、元金は払わないでいい、というものです。

従って、適用期間中の毎月のお支払いは、金利分だけですから、数万円程度となります。

この期間、ご自身の経済状態が改善されれば、またあらためて、正規のお支払いをしていきます。

②支払い金額自体を下げる。

これは、単純な減額交渉です。

これは、そのままでは、さすがに認められることは難しいですから、成否は、金融機関の判断です。

金融機関からしても、お家が売られて、残債が残るだけになるよりも、まずは、話し合いのテーブルにはつきましょう、ということです。

その意味では、可能性はゼロではありません。

支払い金額を下げて、減額分は支払い期間を延ばすことで、結果、完済につながればいいのですが、うまくいくケースが少ないのが残念なところです。

③支払い期間を延長する。

こちらは、支払い期間を延長することで、月々のお支払いを減額していくやり方です。

こちらも金融機関次第ですが、一見、良いやり方のように見えて、結果的には、総支払額が増えてしまうのが難点です。

従いまして、このやり方は、将来のことより、いまとその先が大事という考え方です。

その考え方に立つのであれば、一度、相談をされてみるのも、ひとつのやり方だと思います。

④その他、借り換えなど。

文字通り、住宅ローンを借り換える方法もありますが、これは、大きな仕掛けが必要ですし、その割には、さほど金額面に反映できるものではありません。

以上をみていきますと、それぞれ、可能性はあるものの、相談先である金融機関の思惑があるとはいえ、いずれも実現には、高いハードルとなります。

あくまで、現状の住宅ローンのお支払いための、回避策となりますが、実現できたとしても、一定期間の効力に限られてきます。

その先がどうなるか、完全な解決策とはならないかも知れません。

ただ、最悪なのは、住宅ローンの支払いが破綻して、お家を売却せざるを得ないことですから、それを避けるための第一のアプローチではあると思います。

住宅ローンの借り入れなのか、厳しい住宅ローンに対するご相談なのか、どっちつかずになってしまいましたが、融資申請、お支払いの相談、どちらであっても、ご相談の方は、以下からお知らせをいただければと思います。

折り返し、担当からご連絡をさせていただきます。

お電話の方はこちらまでお願いします。03-6260-825110:00-17:00 / 水土日・祝祭日休み           
  ※電話受付/相談・内覧には随時対応。

メールの方はこちら 24時間以内に返信します。

 

さて、次からは、不動産を利用した、不動産ファイナンス、つまり、お手持ちの不動産を利用して、金銭を産み出すやり方です。

不動産金融、不動産ファイナンスなど、色々な言い方がありますが、個人の方から、事業者の方に至るまで、入用な資金を調達したり、あるいは、リスク環境に置かれた際、窮地を脱するために案出する手法でもあります。

それでは、「親族間売買」「不動産担保ローン」「リースバック」「リバースモゲージ」の順で、ご案内します。

2. 親族間売買

  親族間売買について、お話をします。

  《おすすめ度 90点》

「親族間売買」とは、読んで字のごとく、血縁関係のある方同士で、お家を売買することです。

親子間売買と言う時もありますが、親子ばかりではなく、兄弟姉妹、あるいは義理の親子でも当てはまります。

要は、それぞれの関係が、親族であるということです。

では、なぜ、親族間で売買をするのかと言いますと、第三者への売買との違いを上げますと、売買に基づき、所有権が移転しても、それはあくまで親族間でとどまるため、当事者間においては、お家を失うことにはならないということです。

確かに、観念的にはその通りですが、現実的にはいくつかの問題が生じることもあります。

具体的なイメージで言えば、ローンの支払いがきつくなったことで、息子さんなどにお家を買ってもらい、ご本人はそのままお家に住み続けられるといった感じになります。

その点、似てはいますが、いわゆる、親子リレーローンとは趣が異なります。

更に、親族間売買について詳しくお話をします。

まずは、《メリット》と《デメリット》をお知らせしましょう。

《親族間売買のメリット》

所有権がなくなり、自分の名義は失いますが、生計を一にする、もしくは同居する、あるいは近接性をもつ、親族が購入するために、所有権を失うとはいえ、そのまま、お家に住み続けることも出来ます。

住宅ローンの残債がある際は、売買代金で住宅ローンを完済します。実際には、一足早い相続のような形式となります。

《親族間売買のデメリット》

親族間売買を了承する金融機関が少ないということです。

申込みの比率的に言えば、ほぼ、ダメと言えます。

もっと言えば、タブー視するところもあるくらいです。

理由はいくつかありますが、ひとつには、住宅ローンの透明性が阻害されることです。

また、当事者間での不透明な金銭の流れを邪推されるということもあります。

もちろん、全ての金融機関がお断りということではなく、金融機関それぞれの事情から、親族間売買を、積極的に受諾するところも少なからず存在します。

いまここでは、固有の金融機関の名前を挙げることは避けますが、私たちの役目は、事前に承知している金融機関に、お客様の情報を提供し、親族間売買を成立させることです。

その点は、お任せいただければと存じます。

《おすすめ度が、90点の理由》

親族間売買は、不動産金融の調達というよりも、文字通り、親族間でご事情がある方に必要とされるものです。

親族間で所有権が移転するだけなので、親族同士の調和が保たれているのであれば、平和裡に推移します。

ただし、対象となる金融機関とのマッチングによって、家族間の調査もされるなど、難易度は高くなります。

加えて、相続や贈与との関係でも、予めご一考しておくことを進めます。

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3.不動産担保ローン

 不動産担保ローンについて、お話をします。 

 《おすすめ度 70点》

不動産担保ローンとは、ご自宅、または、ご自身が所有権を持つ不動産の土地や建物などを担保に入れ、抵当権を設定された上で、金融機関などから、借り入れをされることです。

金融機関と一括りで言っても、銀行から、ノンバンク、あるいは、担保ローン専門の会社もあります。抵当権の借入先は多様です。

お借入れの目安としては、土地や建物の評価に対し、その査定価格の7割程度が借入相当金額となります。

借りる方の信用や返済能力も大事ですが、まずは、何より、土地と建物がどれだけの評価がされるかがポイントになってきます。

借り入れの際の返済金利は、個人、法人については、若干の相違もございますが、概ね、3~5%内外になることが多いです。

借入金利が、平均すると1%前後の住宅ローンとは、だいぶ異なりますので、金利に顧慮する方は、ご注意が必要です。

もちろん、土地建物に抵当権が設定されますので、返済が出来なくなると、土地や建物を手放すこととなります。

あらためて、《メリット》 と《デメリット》をみてみましょう。

                                                         

《メリット》

既述しました親族間売買、後述するリースバック、リバースモゲージに比べると、その特性からみても、一番、オーソドックスな資金調達だと思います。

親族間売買の審査の厳しさ、リースバックの所有権放棄、リバースモゲージの年齢制限や相続の実質的放棄など、それぞれの資金調達に伴う、いわゆる縛りがありません。

借入対象となる不動産の借入金額に合意されれば、あとは借入期間中の元金と利息払いだけです。

その意味では、不動産担保ローンのメリットは、これら不動産担保ローン以外の資金調達に比べ、自己完結された自己責任だけで運営ができるということです。

資金調達後、支払いが不能となれば、借入不動産を失うだけ、これだけです。

《デメリット》

資金調達方法としては、昔ながらの手法ですから、奇をてらうような落とし穴的なものはありません。

陥穽注意!という懸念もありません。

おあとは、まさしく、ご自身の返済能力次第です。

要は、月々の返済額とその期間となりますが、この期間、金利はもちろん、借入の条件を無事、履行できるかどうか。

不動産担保ローンは、住宅ローンの30年幅の借入といった長期間のものばかりではありませんから、5年、10年といった期間であれば、履行は必達です。

怖いのは、不動産という担保物権があるがため、金融機関側の甘言に乗って、易易と、借入の契約を結ばないことです。

履行不能になれば、競売となり、お家などを失います。

そうなると、一時の資金調達のため、肝心のお住まいがなくなるといく結果を招きます。

     

《おすすめ度が、70点の理由》

借り入れが出来れば、負債の弁済や、資金需要の成功など、目的を達成することが出来ますが、その場から、あらためて、不動産担保ローンとの付き合いが始まります。

希望金額、返済期間、金利等に問題がなければいいですが、無理な借り入れは、ご自身の土地建物を背景とするだけに、別の苦しみが生じかねません。

これらのことが整理されていれば、必ずしも、不利益な借り入れとはならないと思います。

また、親族や知己のために、お互いの合意のもと、自身の土地建物に抵当権を設定して、借り入れをすることで、第三者弁済をしたり、連帯保証債務に関わることも出来ます。しかし、これらは別の問題ですので、また、機会をあらためてお話をしたいと思います。

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4.リースバック

リースバックについて、お話をします。 

《おすすめ度 70点》

リースバックとは・・・?

最近、よく耳にする言葉です。

仕組みは、難しくありません。

ご自分などのお家を売って、買主と賃貸借契約を結び、賃料を払って、かって自分の家であったところに、そのまま住み続けるというものです。

リースバックは、お家を手放したくない方にとっては、まるで、魔法の妙薬のように思えます。

もちろん、お家は売るわけですから、所有権は失います。

当然ですが、お家に対して執着があったり、何か特別な事情がないと、そもそも実現しないわけです。

一例としては、事業をしている方などが、資金需要のため、ご自分の家を売った売却代金を資金として、そのまま住み続けるということもあります。

ただし、賃料の支払いを怠れば(平均すると2か月が限度でしょう)、買主様との約定で、その家を手放すこととなります。

たとえば、住宅ローンの支払いが困難な方がよく利用されるのが、このリースバック(後々、売主が売ったお家を買い戻すという含みもあります)です。

ただし、初歩の疑問としては、それまで住宅ローンの支払いが厳しかったヒトが、金額的には、さほど変わらない額の賃料を、状況が一変したとはいえ、改めて払っていけるのかな?ということが考えられます。

まだまだ新しい不動産商品ですが、結局、賃料の支払いが難しくなって、最終的には、お家を手放すことになったということもよく聞かれます。

その点では、リースバックについては、ご自身の資力や、何のためにお家に住み続けるのかを、もう一度、考えられた方がいいかもしれません。

では、あらためて、リースバックの《メリット》と《デメリット》をみていきましょう。

《メリット》

何といっても、愛着のあるお家に住み続けられることです。

また、用途は様々でしょうが、お家を売った分の金額がまとめて手に入るということもあるでしょう。

それに債務が発生するわけではないので、賃料さえ払っていければ、売却後について、何か問題が発生するということもありません。

その上、ゆくゆくは、お家を買い戻すことも可能性としてはあるわけです。

実際のところ、個人の方で買戻しをされるのは、中々、大変ですが、事業者の方などは、資金調達後に、事業が好転すれば、比較的、早期にお家を買い戻すこともありえます。

一般の方でも、資産を複数保有されていれば、リースバックを組み入れた資金計画を立て、資金調達についての思い描いた効果を得られるかもしれません。

《デメリット》

当たり前ですが、売却をしますので、これまでのお家の所有権を失います。

また、売却後は、第三者のものになった、かっての自分のお家に住むわけですから、通常の方であれば、心情的にも、中々、辛いものがあります。

その意味では、リースバックの選択は、まさに、所有か、賃貸かの大きな決断を迫られるわけです。

そして、最も重要なポイントは、売却後に、賃料を払い続けられるかが大きな分岐となります。

実際、リースバックをしたのはいいが、わずか2、3ケ月で退去を強いられた方もおられます。

すると、生活がまた振り出しに戻ってしまいます。

加えて、買戻しをするとしても、その行程は、かなりなストレスになります。

買い戻せなければ、それまでです。

そうなると、リースバックは、結局のところ、その場しのぎだったということになってしまいます。

《おすすめ度が、80点の理由》

繰り返しますが、住宅ローンの問題があるが、家に住んでいたいとか、ゆくゆくは、子供世代に買ってもらう予定があるならば、債務対策の一助にはなるかもしれません。

お家に対する債務解消に特化するということです。

確かに、住宅ローンの支払いに代わる賃料の支払いも楽ではありませんが、それでも、何百万円、何千万円といった残債務からは脱することができます。

また、そもそも買戻しを予定しないという考え方もありうるかもしれません。

ここで対象となっている、すでに述べた親族間売買に対する金融機関の難色、不動産担保ローンによる新たな借入、このあと述べるリバースモゲージの相続の困難などに比べれば、その得失が明らかな分だけ、透明性は、リースバックが一番、高いと言えるでしょう。

要は、お考え次第で、リースバックは、毒にもなり、薬にもなる手法であると思います。

このようにリースバックは、利点とマイナスポイントが、ちょうど、表裏の関係になっています。

もちろん、住宅ローンの支払いが困難だけで、家は失いたくないとか、一時の資金調達のためといった目標があるならば、トライする価値はあると思います。

その分、リスクについては、予め、十二分に認識しておくことが肝要です。

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5.リバースモゲージ

リバースモゲージについて、お話をします。 

 《おすすめ度 80点》

「リバースモゲージとは?」

こちらもよく、電車の広告やネット記事で見かけるフレーズです。

この言葉だけではよくわかりませんね。一体、何なのでしょうか?

具体的には、リバースモゲージとは、お家を担保に入れ、抵当権を設定し、おカネを借ります。

ここまでは、不動産担保ローンと同じイメージです。

ただ、ここから大きく違ってきます。

不動産担保ローンは、借入したおカネ(元金と利息)を貸していくものですが、リバースモゲージの基本は、借り入れの金利分だけの返済となります。

住宅ローンの金利払いのみといった感じです。

では、借り入れした元金をいつ返すのかということが問題ですね。

そのお答えは、借り入れした分を返済⇒完済していくというよりも、借りた本人(所有者)が、お亡くなりになって初めて、貸出をした金融機関によって、お家が売却され、貸出分が回収されるという仕組みです。

いかがですか、不動産担保ローンとリバースモゲージの違いがおわかりになられましたか。

まずは、その《メリット》、《デメリット》をみていきましょう。

《メリット》

まず第一に、返済負担が軽いということでしょうか。

既述のように、基本的な返済は、金利部分だけで、元金など借入額の総体は、あくまで借り入れをした方が亡くなってから、回収をしていくというスタンスです。

その点では、これまでみた金融商品と異なり、返済自体が不安になるということにはなりません。

これは借り入れをする側にとっては、大きなアドバンテージではないでしょうか。

従いまして、相続人などが事前に了解をしていれば、借主自身の責任で自己完結し、周囲には悪影響を及ぼしにくいということも言えると思います。

《デメリット》

現在の制度では年齢制限がありますから、たとえば、55歳以下の方や若い方、そして働き盛りの世代は利用できません。

人間の寿命に関する貸し出し、金融商品ですから、金融機関からすれば、金利回収だけの長期貸し出しは避けたいと考えるのが自然です。

55歳で借り入れて、80歳で亡くなったとすると、25年ローンの扱いです。

実際、住宅ローンの打ち出しで、高齢者にアプローチをしているところもあります。

もっとも、60歳、70歳台の方々の借り入れが多いですから、金融機関側からすると、期間的には、10年、15年程の貸し出しで済むケースが多くなるわけです。

このように、デメリットとまでは言えませんが、年齢による縛りがある商品だと思われてください。

リバースモゲージは、借入さえできれば、年金や、老後の貯蓄の不安が大きく解消されてきます。

借り入れをするご本人がお家のことに頓着しなくても、問題は、やはり、相続人の了承だと思います。

相続できる資産が相続できない・・・。

これがきっかけで、親族間の争いに発展した事例も、いくつか知っています。

もし、相続人が不承知であれば、別に買戻しの計画を立てなければならず、当初の予定が大きく変わってきます。

 

《おすすめ度 70点》の理由

親族間売買を含め、ここまでみてきたリースバックなどは、いずれも、お家を中心にした資金調達方法ですが、最後がこのリバースモゲージという仕組みです。

リバースモゲージには、もうひとつ、大事なポイントがあります。

それは借り入れが出来る、借入時の年齢です。

金融機関によって差はありますが、55歳以上というのが一般的です。※60歳からという商品もあります。

ヒトの生死を前提にした借り入れですから、どうしても、色々と特異性があります。

ただ、借入をする側からすると、一括で借り入れが出来、金利中心で返済負担も重くはないため、この頃では借入する方も多く、ある種の人気商品となっています。

認知度の点で知られていない商品ということはあります。

繰り返しますが、借入者がお亡くなりになって初めて、全額返済の方向となります。

借入可能額についいては、これも、金融機関ごとに差異はありますが、概ね、お家の市場価格の7割程度です。

これは抵当権を設定する場合の一般的な尺度ともなります。

もうひとつ大事なことは、最終的にお家は売られてしまうわけですから、お家が相続の対象となることはありません。

よって、相続者にあたる子供さんなどには、資産相続が出来ないということになります。

ただし、一部では買戻し特約をつける金融機関もあります。

上記の相続問題も検討されつつあって、金融商品としては、まだまだ、これからといったところになると思います。

このようにみてくると、リバースモゲージという商品は、不動産担保ローンをいくぶんか中和させ、リースバックの不安感が薄れたものということが出来るかもしれません。

借入額を検討し、それが整合していれば、自らの存命期間を考慮し、検討してみる価値はあると思います。

これまでご紹介してきて、最後の商品となりますので、ここでは総括の意味で、これまでの借入手法と比較検討してみたいと思います。

まず、リースバックには、金融機関の了承を得るという、親族間売買のような難易度はありません。

不動産担保ローンと比較した場合は、その変形と言えるのが、このリバースモゲージですが、通常期には返済負担が軽減されるという点では、リバースモゲージの方が優位にあると言えるでしょう。

ただ、不動産担保ローンはお家を失わないのに対し、リバースモゲージは、お家がなくなるのが前提です。

最後にリースバックをみてみると、まず、お家の所有権は失いませんし、重みとなる賃料の負担もありません。

買戻しなどを考慮しないのであれば、文字通り、ご自身の寿命のままに推移してまいります。

借入額の問題はありますが、総じて安心商品のひとつという位置づけになっています。

このように考えると、そもそもご夫婦だけといった場合などは、相続問題に波及しないのであれば、ご利用される判断をされてもいいのではなかと考えます。

最終的に、お家そのものが、不動産流動化に組み込まれていくわけです。

ここでは、現在、私たちに対する実際の相談ベースでお問い合わせの多いものをセレクトして、お知らせをしました。

実務上は、ご相談者様側の事情で、これらを複合的に運用したり、Aに対して、Bが補完の動きをするといったようなこともございます。

いずれも、ご相談者様ときちんとお話をうかがった上で対処してまいります。

 お問い合わせをいただき、ご相談者様の道が開かれることがあれば、私たちも幸いです。

お電話の方はこちらまでお願いします。03-6260-825110:00-17:00 / 水土日・祝祭日休み           
  ※電話受付/相談・内覧には随時対応。

メールの方はこちら 24時間以内に返信します。

6.不動産の査定を承ります。

                        

不動産は、物件の評価から始まります。

すでに、AIによる査定が盛行しています。

しかし、お客様とお話をしながら進める人の手になる査定に優るものはありません。

私たちは、「はい、この値段です!」とポンと投げかけるのではなく、なぜ、この価格になるのか、その理由づけを一番、大切にし、デジタルを排し、どこまでもアナログ査定に力を入れていきます。

その過程で合わせて、不動産そのものに関わるご相談も承っていければと思っています。

7.会社案内

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